Vol.11〜第一部手塚治虫とマンガ〜第一章マンガ大国ニッポン
マンガとアメコミの今後
アメリカにおいて今後も日本マンガがそのまま成長を続けられるか注目されるところであるが、日本独特のスタイルであるマンガ雑誌を踏襲した『SHONEN JUMP』や少女向けの『SHOJO BEAT』がアメリカでそれなりの評判を得ていると聞く(テレビアニメが先行しているマンガを中心に連載しているということもあるだろうが)。
もし、これらの雑誌が順調に伸びれば当然単行本を含むマンガマーケット全体の売上も伸びるはずで、その意味からもこの両誌の動向如何によっては日本のマンガの成長率がさらに高まる可能性は十分あるだろう。
一方アメコミはどうか。DCコミックの看板キャラクターであるバットマンの『ダークナイト』の特大ヒット(米国史上二番目の興行収入になった)やマーベラスキャラの相次ぐ映画化によって非常な賑わいを見せている。しかし、それら映画化されたアメコミのキャラを見ていると、かなり歴史モノであることがわかる。
それに対しどうのこうのというつもりはないが強力な新キャラが登場してこない所にアメコミの真の問題が隠されているように思えるのだが。(まあ、それだから日本のマンガ/アニメ作品がハリウッドで次々とリメイクされるのであろうが・・・)
最近映画化されたアメコミキャラクター誕生年
1 スーパーマン/1938年/DCコミック
2 バットマン /1939年/DCコミック
3 ファンタスティック・フォー/1961年/マーベルコミック
4 スパイダーマン/1962年/マーベルコミック
5 ハルク/1962年/マーベルコミック
6 X-メン/1963年//マーベルコミック
7 アイアンマン/1963年/マーベルコミック
8 デアデビル/1964年/マーベルコミック
9 ゴーストライダー/1972年/マーベルコミック
10 ブレイド/1973年/マーベルコミック
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