『日本最初のプラモデル 未知の開発に挑んだ男たち』(竹縄昌/アスキー新書743円税別)
日本で最初のプラモデルはノーチラス号
バンダイ関連の本を紹介したからというわけではないが、日本で最初にプラモデルをつくったマルサンについて書かれた本を紹介しよう。
日本で最初のプラモデルがつくられたのは昭和33年。私が4歳の時である。さすがに記憶にはないが、小学校に入ってからすぐにプラモデルの虜になったのでそれほど時差はないようだ。
私の記憶にあるプラモメーカーはマルサン、イマイ、青島、ニチモ(日本模型)、日東、アメリカのレベルといったものであるが、何といっても人気があったのはタミヤであった。ドイツやソ連の戦車のカッコよさは子供心にもたまらないものがあった。
確かその頃(昭和30年代)にはバンダイはまだプラモデルに進出していなかったように思う。ガンプラで一世を風靡した頃には既に結婚していたほどの年齢なのでついぞ縁がなかった。
不思議なものであれほど熱中していたプラモデルであるが、確か小学校の高学年であると思うが不意につくる気がしなくなってしまった。突然プラモデルづくりを卒業してしまったのである。
アニメもそうであるが、オタク第一世代の上の世代は子どもの遊びから卒業するのが当たり前であったような気がする。大人にならなければならないと思っていたわけではないが、おそらく子ども向けのものは子ども向けにつくられていたからであろう。要は子ども向けのものはおしなべてシンプルであったということであろう。その意味でタミヤの商品は奥が深かった。
マルサンにまるで触れなかったが機会があれば一読して欲しい。
コメント