杭州到着
上海南駅を出発した新幹線は無事杭州駅に到着。出迎えてくれた浙江大学の夏さんと動漫基地へ向かう。地下鉄がない杭州で移動手段はバスか車かタクシー。だが、タクシーがなかなかつかまらない。行き先が近いと乗車拒否されるのである。
ここで一句。「懐かしや バブル以来の 乗車拒否」。
動漫基地では同業者である地元のモバイルコンテンツ制作会社にインタビューした。主にケータイ向けのゲームをつくっているとのこと。キャリアにそれを提供しているとのことであるが、そこで驚いたのはキャリアの手数料。何と55%も持って行くとのこと。
それじゃ、儲からないでしょうと聞くと、キャリアに採用されれば売れるし、人数が多いから何とかやって行けるであろうとの話。中国は3G世代に入る今後ますますケータイサービスの需要は高まるものと思われる。既に日本のコミックの進出もはじまっているが果たしてどうなることか。物価が安く、かつ粗利が低い分を量でカバーできるのであろうか。
とここでお昼ご飯。いつものことであるが中国へ来ると食べ過ぎてしまう。何人かで卓を囲む機会が多いせいかも知れないが、料理が何皿も出てくるので一箸ずつ食べても気が付くとお腹が一杯になってしまっている。おまけに何でもおいしいときているので始末が悪い。
杭州料理は比較的あっさりしており、季節の野菜、魚、そして東坡肉発祥の地でもあるので肉だってもちろんうまい。季節柄、筍料理がよく出たがもちろんおいしい。ちなみに「じゅんさい」もこのへんの名物である。
青島ビールなどを飲みながらお昼ご飯を食べると本当に満腹になってしまう。気をつけてはいるのだがなかなか箸が止まらないのである。また、ビールだけではなく紹興酒もよく飲んだ(夜の席でだが)。杭州は紹興酒発祥の地である紹興に近いせいかも知れないがよさげなお酒が多かった(5年もの以上なら大体おいしいです)。
ところが、近年中国では紹興酒など米の醸造酒である黄酒類が余り飲まれなくなっているそうである。まるで日本における日本酒離れの様であるが残念なことである。大連のホテルでの宴会ではワインはあったが紹興酒は置いてなかった。
ワインはGreat Wall Wineという国産もの。結構おいしかったので北京のホテルで頼んだら馬の何とかみたいにまずかったのでグレードがそれなりにあるのだろう。あとは度数の高い白酒(パイチュウ)の様な蒸留酒。要するに焼酎。確かにこれで中国式乾杯をしたらひっくり返りますな。
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