展示場について
まず展示場のスペース規模。初年度が2万平米、2回目4.6万平米、3回目は変わらず、そして昨年4回目には6万平米となっている。今年も昨年と同じ規模の床面積となっているがこれは東京国際アニメフェア(約2.6万平米)の2倍強である。
会場内のコマ数は123、出展事業者数286となっている(東京は695コマ、199事業者)。ただし、この数字はパンフから拾ったものなので保証の限りではない。まあ、中国はそのへんかなりアバウトである。
そして、出展事業者は会場の3層フロアーに振り分けられるのであるが、条件の一番いいAフロアーにはCCTVのような国内大手企業に割り当てられており、日本からの企業はその階下にあるBフロアーが割り当てられていた。何というか露骨な国内優遇策である。
実はというか、この出展者にはいわゆる写真にあるような海賊版関連の事業者も含まれているのである。Cフロアーにはそうした物販事業者がひしめいており、売る方も堂々としていて違法という概念そのものが存在しないのではないかと思ってしまう程である。そもそも国家公認のアニメフェアで海賊品が売れるのであるから本人達にそのような考えがあるはずもないであろう。
しかしながら、当然の事として海外から参加する事業者にとってこれらの販売業者は大問題である。過去に日本から出展した企業もこれが嫌で次回から行かなくなった。従って、海外からの参加者が少ないのも当然のことであろうと思うし、実はあとで詳しく述べるがこれが国内アニメ産業が停滞する大きな要因となっているのである。
このようなフリーライド業者はその産業が海外企業に占められて場合、中国国内にとって非常に大きな利益を誘導できたが、いざ国内の企業がやりはじめたらそれが大きなネックとなる。普通に考えたら当たり前の話だが、中国は官民共に遅まきながらその仕組みに気が付きはじめたように思える。
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