『生たまご ゆでたまごのキン肉マン青春録』
島田隆司/中井義則
(09年7月/エンターブレイン/税抜1,600円)
この本とは何の関係もない事であるがやってしまった。2冊買ってしまったのだ。時々あるのだが妙に悔しい。ということで、知り合いの方、声をかけてくれたら一冊差し上げます。新品です。
マンガ家になる過程をかなり生々しく書いてある。だから面白い。デビュー作の『キン肉マン』で大成功をおさめるという非常な幸運に恵まれた二人なのでマンガ家のキャリアのスタンダードとは言えないがその職業が持つ内実がよくわかる。
ユニークなのは同じ事象を二人が語っている事である。例えばマンガ家になるに当たって上京する際の事情なども、それぞれの思い、解釈がわかるのである種の客観性が担保されている。その意味で信用出来る本である。
それにしても、ジャンプも結構原稿料が安いですな。アニメ(動画職)も相当なものだがマンガ家の世界もどっこいである。さらに、その作家拘束システムを知ると何だか芸能プロダクションの様な気もして来る。何やらその体質は吉本やジャニーズと似ている。
(蛇足ながら・・・)
前に話した事の延長であるが、海外ではエージェント制が主流である。ミュージシャンや俳優も自分でマネージャーやパブリシストを雇うのが普通。でも、何故か日本はプロダクションに雇われているという風になっちゃうんですな、これが。その原点には多分芸者の置屋が原点にあるのでは・・・
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