杉並区事業仕分けその1
既に一部のマスコミでは報道済みであるが、11月15日(月)に杉並区の事業仕分けが行われた。その対象のひとつが杉並区アニメーションミュージアムなど一連のアニメ事業であったので杉並区民としては見逃せない。ということで11月15日の事の次第をここに報告する。
杉並のアニメ事業は山田宏前区長の提案によって行われた。杉並区にアニメ事業者が集積したのは、アニメ産業発祥の地である西武池袋線(大泉東映アニメーション、高野台虫プロなど)から枝分かれしたスタジオが南下して西武新宿線に根付いたのと(サンライズなど)、成田東(南阿佐谷駅)にあったトムスの周辺に集まったスタジオ群(マッドハウスなど)がさらに多くの事業者を引きつけたからではないかと考えられる(高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪)。
杉並区が積極的にアニメ産業の推進に取り組もうとしていた時代、ちょうど区役所の真ん前で働いていたのでその辺の経緯は覚えている。「音も出ない、煙も出ない、そして臭いも出ない」環境に優しいアニメ産業を推し進めたいと当時の区役所職員が言っていたが、なるほどそういった視点もあるのかと思った。
山田宏前区長はアイデアマン、かつ偉い馬力のある人で次から次へと施策を打ち出してきた。そこは松下整形塾出身の人間の中でも群を抜いていたのではないかと思う。ワンマン、目立ちたがり、人気取りだという声もあったがその施策は結構区民に支持されていた。
我が家のカミさん曰く、杉並の主婦や子どもの間で名前が出てくる政治家は「石原」と「山田」なのだそうだ。「石原」はもちろん都知事、「山田」は区長である。呼び捨てするのは失礼だと思うが、日常的に名前が出てくること自体、その存在が認められている証左であろう。
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