『Despicable Me』の顛末2
ということで、ややボルテージが下がったまま10月29日(金)の公開を迎えてしまったのであるが、これは字幕版を見ねばならないと思い立った。そこで行きましたTOHOシネマ六本木。料金2,200円、我がホームグランド新宿ピカデリーより200円も高い。さすが六本木。
見ました、字幕版。情報量が多くて映画の理解が進んだ。やっぱりこちらの方がいい。なるほど面白かった。後ろの外人が結構笑っている。これがアメリカでのヒットの秘密なのであろう。ネイティブより全然理解できてないのは確かだが、それでも吹き替え版よりはずいぶん面白かった。
ということで、続編の制作が決まった今後この映画がどうなるかといえば、多分スマッシュヒット(今のところ予想興行収入10億円超)したのでキャラが定着し(アグネス、グルー、そしてミニオン。ミニオンはいしいひさいちの地底人そっくり)、2はおそらく倍くらいのヒットになるのではないかと思う。2が初作よりヒットしたダイハードなどの時と同じ現象になるのではないか。
本作のプロデューサー、クリス・メレダンドリ(ご本人には済みませんが覚えにくい名字です)の次回作は『PLUTTO』だそうな。鉄腕アトムで一番人気があったエピソードである。個人的には楽しみであるが、やはりハリウッドが持っていちゃうのね、と無念に思うのも確かである。このプロデューサーならドラゴンボールの二の舞はないとはおもうが、今後の動向が注目される人である。
蛇足ながら。今年ユニバーサルはホンと厳しい年になった。本国BOXOFFICEでもベストテンに入ったのは本作のみ。その次は18位のロビンフッドである。それでも一作もベストテン入りがなかった一昨年と去年よりはましか。この状況は日本でも同じで本年度の配給会社ランキングは以下の通り。
文化通信速報10/29記事より
■邦洋配給会社13社 2010年興収
1. 東宝 580.2億円
2. 2.ディズニー 277.4億円
3. 3.フォックス 163.9億円
4. 4.ワーナー 150.6億円
5. 5.東映 98.4億円
6. 6.ソニー・ピクチャーズ 92.0億円
7. 7.松竹 90.4億円
8. 8.パラマウント 54.0億円
9. 9.ギャガ 35.0億円
10. 10.アスミック・エース 31.8億円
11. 11.東宝東和 26.1億円
12. 12.ショウゲート 22.2億円
13. 13.角川映画 14.5億円
何とユニバーサルが入っていないではないか。これは結構深刻な事態。先日、授業で学生に松下がユニバーサルを買収していたことを知っているかと聞いたら一人も知らなくてちょっとショックであった(20人位いたんですが)。このまま行くその存在自体忘れられてしまうのでは。今後の復活はグルー(アグネスも)、そしてメレダンドリ拠るところが大きいのでは・・・
コメント