『東映アニメーション演出家40年奮闘史』
森下孝三/10年10月/一迅社1,400円
いやはや面白いです
東映アニメーション副社長の森下さんのある種伝記本?(早すぎるが)である。まあ理屈抜きで面白いので一読を勧める。何せ『ドラゴンボールZ』『聖闘星矢』の演出家である。
しかし、この様な暴れん坊(失礼)が東映アニメーションにもいたんですね(笑)。逆に言えば覇気があるということの裏返しであり、こういったタイプの演出家を起用できるというのが東映アニメーションの大きさであると思うが、これ多分制作を重視する東映(スタジオ)の伝統なのであろう。
そして現場を離れて20年の森下氏が演出家として復帰するのが劇場アニメ『ブッダ』である。手塚治虫原作のこの作品をどの様にするのか。またその次の『アシュラ』も演出予定とのこと。こちらがかの秋山ジョージの問題作であるがどんな作品になるのであろうか。
ジブリの本家東映アニメーションがオリジナル(ではないがテレビアニメの劇場版ではないという意味)劇場アニメに再参入するのは大賛成である。本来ならもっと早くやるべきだったと思うが、とにもかくも早く『ブッダ』を見てみたいものである。
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