数字的な躍進を示す中国アニメーション産業
2010年の制作分数が前年比128%となり22万分を超えた中国アニメーション(何度も言うが放映時間ではなく制作時間なのでオンエアーされた分数とは限らない)。その勢いもあってか今年の杭州アニメフェアの参加者数は分会場を含めて200万人を超えたということである。昨年161万人。さらに取引金額は1回目の30億元から今回は128億元になったとの報告があった。信憑性にはかなり疑問が残るが政府はまだまだファイティングポーズを取り続けている。
そういえば前々回にディズニーが喜羊羊のライセンスを獲得したと書いたが、よく聞くと香港のイマージが中に入ってセールスをした模様である。確実な情報が得られてないので断言出来ないがディズニーチャンネルで放映されるのは本当の様である。
さて、会場を見てみよう。
今回からこういった立体物が見られる様になった。ようやくこの種の展示会の属性を理解して来たのではないか。あと、キャラクターは確実に可愛くなっている。
杭州の大手不動産中南GROUPのひとつである中南CARTOONのブース。オーナーの娘さんがやっているとのことで、あの「フグ娘ミュージカル」もここが手がけている。アニメフェア自体のスポンサーにもなっている模様。
「虹猫藍免」というなかなか良い動きのセルアニメを手がけている「宏梦卡通集団(Greatdreams Cartoon Group)」であるが杭州市の呼びかけで湖南省長沙から引っ越してきたらしい。そういう移籍はアリのようだ。映像を見るとすっかりCG中心になっていた。
STAR-Q『秦時明月』のブース。毎回スケールアップしている。来年、SMGと組んで劇場版を公開するとのこと。その発表会もホテルで行われ盛況であった。来る度に会社の規模が大きくなっているが、多分この会社の沈社長が日本アニメのビジネスモデルを一番理解しているのではないかと思う。劇場版を早く見てみたい。
台湾のアニメイト?正規品を売っているせいか?順番待ちである。毎回小売業者が増えはじめており、去年からはメインフロアーにも進出するようになっている。もちろん、圧倒的に多いのは海賊版業者であるが。
集英社は律儀に出展している。海賊版業者が多いのでそれだけでも嫌になる出版社や権利者が多いがこういう姿勢が大切なのではないか。「小田老師(先生)」直筆の色紙。
マーベルのブース。どうやら本格的に進出を目論んでいるらしい。実写版のスパイダーマンを中国で撮るという話も聞こえてきた。
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