全国各地で行われている動漫祭
第5回目を数える烟台国際動漫芸術祭であるが、この種の動漫祭は全国各地で開催されているようである。その頂点が毎年4月末に行われている杭州のアニメフェアだそうだが、烟台でも杭州を目指しているという。おそらく、全国各地の動画協会基地があるような都市では何らかの形でこの種のフェアが行われているのであろう。
今回の動漫祭に参加するのは私の他に、マジックバスの出崎社長、同じく同社の四歩一節子さん、コナンの劇場版を監督したばかりの静野孔文さん、デザイナーの鄭さんとその奥様の李さん、そしてオーガナイザーの呉さんと林さんである。これだけの人数なので日本訪問団ということになり、何故か私が団長となった。
以下、写真を追って話を続けたい。
8月19日(金)の9時にアシアナ航空で成田を飛び立ちソウル(仁川)でトランジット していた時に見かけた光景。『宮ークンーLove Palce』の世界か。ここでしばらく待って、烟台に飛び立った。
14時出発で、到着が14時25分。時差が1時間あるからだが実際は1時間半余りのフライト。熱暑の東京から着いた烟台は湿気がなく涼しかった。下の写真は烟台空港での日本一行の写真である。出崎さんと四歩一さんは直接仕事をした訳ではないが、キティ時代に『うる星』の映画やOVA、それに何といっても銀英伝で大変お世話になった方である。また、先頃亡くなられた弟さんの出崎統さんはマッドハウスの創立メンバーである。何かと縁のある方だ。静野さんは今回初めてであるが、今年のコナンの劇場版を見てもわかる通り、迫力ある映像づくりが得意の才能溢れる監督である。アメリカでも仕事を随分やっており、国際的なスケールを持った人だ。鄭さんは今回どちらかというと技術提携などのビジネスを携えての参加である。
着いた当日の夕方、主催者への挨拶をした。右側の女性が副市長、左側の男性が区長である。日本団一行だけではなくKOCCA (韓国コンテンツ振興院)の方々も参加している。
翌日、ホテルで行われた動漫祭開会式。主催者の挨拶や表彰式等さまざまなセレモニーがあった。昨年までは違う会場で展示もあったそうだが、今年はないとのこと。中国動漫産業がかけ声ほど順調ではないことを示す一例である。写真の人は北京電影学院の動漫学院院長の孫立軍氏であり、初期からこの動漫祭に協力しているとのことであった。なお、氏は10月の「日中アニメ産業文化産業シンポジウム」で来日される予定である。
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