『もっとわかるアニメビジネス』解説〜第一章アニメーションとビジネス10
アニメスタジオの存続・継承〜日本3
遊興関連でいえば、フィールズも見逃せない。こちらはアニメというかメディア関連のグループ企業が結構ある。あのデジタル・フロンティア、立体映像コンテンツ・アニメ制作のルーセント・ピクチャーズ(代表は前アニプレックス)をはじめとして、円谷プロダクション、SPO、角川春樹事務所などがある。どういうシナジーがあるのかまだ分からないが、まあ結構な面子が揃っていることは間違いない。
デジタル・フロンティアの名前が出たが以前の親会社はTYO。ここはアニメスタジオの出入りが激しい。過去にもジェンコ、ハルフイルムメーカー、ゆめ太カンパニー、動画工房、円谷プロダクションなどが傘下にあったが、ゆめ太カンパニーとそこに吸収合併されたハル以外は全て離脱している。他にもゲーム会社が何社かあったがやはり離脱しているので、やはりコンテンツに関する方針に何かしら問題があったのかも知れない。
色々見てきたが、アニメ上位企業は系列化しているケースが多い。A1-Picturesもアニプレである。書き忘れていたがエイケンもアサツーの子会社である。タツノコもタカラトミー。ジーベックはプロダクションIG。テレコム・アニメーションはトムス。
一方、独立系でいえば、株式公開したプロダクションIG。今のところ安定大手株主が多いので安泰だが、公開企業は業績を強く問われるのであとはパフォーマンス次第。他の大手となると、ぴえろ、ジブリ、OLM、ガイナックス、京都アニメーション、J.C.Staff、日本アニメーション、ビィートレイン(元プロダクションIG傘下)、ボンズ、ブレインス・ベース、マングローブ、ユーフォーテーブルといった所であろうか。
さて、今後アニメ業界において資本の再編成はあるのだろうか?
コメント