第六章「激動の10年 その他篇」パッケージ3
パッケージを捨てたハリウッドメジャー?
最近Amazonから来るメルマガを見ると、ハリウッド作品のDVDカタログのほとんどが1,000円になっていることに気づく。1,000円である。もちろん、巷で売っているパブリック・ドメイン作品ほど安くはないが、ちょっと前の感覚でいったらべらぼうに安い。
ということで、結構調子に乗って買ってしまったりするのだが、ブルーレイに戦略の軸を切り替えたものの、内心では配信がメインになると思っているのではないか。こういった点でハリウッドは見切りが早い。おそらくブルーレイもそんなに長く続くまいと思っているであろう。
音楽産業でもそうだが、アメリカはあきらめが早いというか切り替えが早い。大統領選挙で負けた候補が自ら敗北を宣言するが、同時に負けた相手に対しエールを送る。負けることにおいて潔いところがある。
しかし、日本は頑張る。最後の最後まで頑張ろうとする。硫黄島の戦いならば意義はあると思うが、これほど流動的な世の中にあってはどうなのか。出版界もグズグズして何も出来ない間に遂にAmazonが電子書籍宣言をした。おそらく、これで日本の出版界は電子書籍に関しAmazonに頭が上がらなくなるであろう。
動画に取って代わるであろう配信の世界でもそういった動きがある。ひとつはiTunesであり、もうひとつはアンドロイドである。この二つの強力なプラットフォームにおいてどのようなビジネスを展開するのかが大命題になりつつあるのだ。
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