『私のパパ ウォルト・ディズニー』
(ダイアン・ディズニー・ミラー/ピート・マーティン/上杉隼人翻訳)
(小学館1,575円/2011年7月)
世界でいちばん幸せな子ども時代を送る
今さらならであるが、こういう本があることを知った。ウォルト・ディズニーの長女によって書かれた伝記であり、アメリカではディズニーランド50周年記念に当たる2005年に発刊されたが、もともとは1957年に出されていたものの復刊とのこと。その当時、日本では翻訳されなかったようなので本邦初訳となっている。
1933年に生まれた彼女は6歳になるまで自分のパパがウォルト・ディズニーだと知らなかったと書いている。ウソかホントかはわからないが、多分その当時世界の子どもの中でも一番幸せな時代を送ったのではないだろうか(小山田宗徳の声が未だに想い出される)。
その後、長じてフットボールの花形選手と結婚し、その旦那がディズニーのCEOとなるのであるが、1980年代にお家騒動の時に会社を追われる形でその座を去っており、最後の同族経営者となった。
内容に関しては、おそらくディズニーの家系をはじめエピソードのネタになったものが多いと思われる。何せ1957年というとディズニーランド開業の直後である。ディズニーがどのようにマーチャンダイジング・ビジネスをはじめたかなどのエピソードは誠に興味深い。ディズニーに興味のある人間にとっては基本書のひとつであろう。
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