違法ダウンロードの罰則制定
アニメビジネスがわかる本230で、『デジタルコンテンツ法制 過去・現在・ミライの課題』を紹介したとき、「先に紹介した『なんでコンテンツに金を払うのさ? デジタル時代のぼくらの著作権入門』を見ると、著作権制度がどんどん緩くなっていくように思えるが、この本を見ると逆だ」と書いたが、それが現実となった。
罰則がなかった違法ダウンロードに対する罰則が強化今国会で成立し10月1日施行となる見込み。違反者に対する罰則は「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」となるようだ。親告罪なので被害者が訴えなければ成立しないことになるが、実際にどうなるであろうか。
大手音楽メーカーやビデオメーカー、ハリウッドメジャーなどの動向が気になるが、いずれにせよ施行後にデモンストレーション的な意味合いのアクションが起きるものと思われる。
既に一部の権利者から更に厳しい「スリーストライク法」についての言及も見られるようになった。おそらく今後違法ダウンロードに対する法制度は強化されるであろう。ITの進化と著作権の強化という、一件相容れない命題がどのように止揚されるのか注目される。
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