今回東莞アニメーションフェスティバルで見てみたい点は二つあった。ひとつは中国アニメーション産業が現在どうなっているのか。2002年に初めて制作分数(明確な定義はないがおそらくテレビアニメ)の統計が出て以来、統計破竹の勢いで伸びていたのが2012年初めて数字が落ちた。2011年に260,231分(日本の3倍!しかも「正味分数」)だった制作分数が2012年には222,938分となったのである。前年比85.7%というこの大きな減速がどのような影響を与えているのかということにまず興味を持ったのである。
次に著作権に対する取り組みである。今回の東莞アニメーションフェスティバル分はかりやすくするためにそう書いているが、正式なタイトルは「第5回中国国際映像動漫版権保護と貿易博覧会(5th China International Animation Copyright Fair) 」なのである。タイトルに版権保護と詠っているからには、それなりの根拠(覚悟?)があってのことであろうから、それが具体的にどの様に現れているのかを確かめたかったからである。
ということで、非常な興味を持って東莞アニメーションフェスティバルに臨んだのであった。
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