この訪問記の2回目で書いたが、今回の東莞アニメーションフェスティバルのテーマとして上げられるのが著作権への取組である。正式なフェスティバル名が「第5回中国国際映像動漫版権保護と貿易博覧会(5th China International Animation Copyright Fair) 」とあるように明らかである。
では、実際に版権に対する取組はどうであったか。私が見る限りにおいては正式にライセンスを取得しようという意欲が見られたように思える。メインのブースから離れたブースにおいては、まだ海賊商品が見られたが、センター付近ではそのようなことはなかった。そういう意味では画期的と言えるであろう。
ただし、一般の認識としてはまだまだというところがあって、これはお国柄というか文化性の違いもかなりあるように思える。例えば、下記の写真はアニメ作品の登場人物全てのセリフをこなす「一人アフレココンテスト」の様子であるが、画面をよく見ると「9:08」という表示が見える。明らかに番組のコピーであり、日本人なら著作権的な観点もあるが、時刻表示が入っているものを公の場で使うという概念が希薄であろう。この辺については、おそらく指摘されてもピンと来ないのではないかと思う。
こちらはファンサブ版であろう。
また、次の写真にあるようなミッキーのコスプレも日本なら発想自体が有り得ないかも知れない。尤も、ディズニーの場合、泣く子も黙る著作権ハンターなのでそれが怖いということもあろうが。
一人アフレココンテストの翌日に行われていたコスプレコンテストであるが、おそらく入賞したと思われるディズニーオールスターコスプレ。なるほど、こうして見るといろんな意味で凄い。
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