前回東莞アニメーションフェスティバルにおける版権の状況をお伝えしたが、何と言っても特筆すべきはこの『版権知識筆記本(ノート)』であろう。初めて見たのは分会場である。さりげなく置かれていたので分からなかったが、一緒に並べられてあったマウスパッドがに目が行って、取ろうと思ったらその横にあったのが、この『版権知識筆記本(ノート)』。
一瞬、青い毛沢東語録かと思ったが、よく見ると著作権の普及本であった。ただし、手に取る人はほとんどないといった状況であった。ということで見てみると、著作権とは何か、中国での著作権法設立の経緯などが詳しく書かれている。フェアユースの項目まであって、なかなかしっかりした法律であると見受けた。まあ、要するにこれが運用されていないだけの話であろうが、TPPによって、アジア諸国もかなりシビアーな著作権思想にならんとする時代に、中国も考えざるを得ない時代に入りつつあると見たが、果たして今後はどのように推移して行くものやら。因みに発行は広東省版権局。
版権ノートの中味。なかなかしっかりした著作権法である。
一緒に置いてあったボールペン。「我的版权我做主」と書かれてある。直訳すると「私の版権で私が仕切る」となりメイクセンスしないが、まあ、自覚を持とうといったようなるであろうか。また、その下にある文字は「版权保护个个参与,文明社会人人受益」である。直訳すると「人々が版権保護参加し、文明社会で人々に利益ももたらしてくれる」ということになる。
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