(2013年4月/板越ジョージ/ディスカヴァー携書1,050円)
ポケモンショック後遺症の次に来たのがパッケージ減というかほとんど消滅状況。もちろん、これはネット視聴へのシフトが大きな原因あるが、これによって、パッケージ大量消費国であったアメリカでの売上が壊滅的となった。何せ、ポケモンのビデオカセットが1,800万本売れた国である。
深刻だったのはパッケージをビジネスモデルのメインとするファン向けアニメ。こちらは致命的な打撃を受けた。ただでさえ、放送枠がなく商品化に頼れないファン向けのアニメ作品が、パッケージビジネスの機会がなくなってしまえば、ビジネス機会そのものが消滅することになる。
そして、最後の要因が円高である。02年には1ドル125円であったものが次第に上がりはじめ、03年116円→04年108円→05年110円→06年116円→07年118円→08年103円となり、09年には遂に100円を割り94円となる。その後10年88円→11年80円→12年80円と推移することによってドル建て取引の海外売上を大幅に減らす要因となった。
まあ、今年から円安基調に入ったのでおそらく来年度決算の売上は上がると思われるが…
(次回に続く)
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