杭州アニメフェアの概要2〜実質的スポンサーは杭州市
この写真は杭州市にあるアニメ制作会社スターQのブースである。スターQは以前ブログでも紹介したがCCTVで放映されている『秦時明月』という3シリーズをつくっている。子ども向けアニメが多い中、その上の年齢層を狙って頑張っている会社であるが最近結構人気があるらしい。今回のアニメフェアの中でも最も充実したブースのひとつであった。
今回の主催クレジットを見てみると、パンフレットに記載されている主催者(Sponsors)は中国国家広播電影電視総局、一般に国家広電総局(The Administration of Radio, Film and Television of the Peoples’ Republic China)と呼んでいる政府機関(日本で言えば総務省)と浙江省人民政府(Zhejang Provincial People’s Government)である。
最初にクレジットがあるが実際には資金を提供しているわけではないとのことで、日本で言うところの名義主催者という感じであろうか。何事においても権威や面子を大切にする中国ではごく一般的なシステムなのであろうがなるほど事大主義である。
次に来るのが共催者(Organizers)クレジットである。これには三つあり、最初は浙江市民政府(Zhejang Municipal People’s Government)、次が浙江省広電総局(Zhejang Provincial Administration of Radio and Television)、最後が浙江広電視集団=浙江広電メディアグループ(Zhejang Radio and Television)であるが、実際にアニメフェアの資金を提供しているのは杭州市とのことであった。
そして、このような組織体制の中にあって実行部隊となっているのがCICAFC(China International Cartoon & Animation Festival Committee)である。これは「組織委員会」「実行委員会」「事務局」から構成されており、「組織委員会」は主に主催関係者、「実行委員会」と「事務局」は市の関係者がメーンとなっている。