おそるべしエヴァンゲリオン
9月1日(土)公開『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が興収1位となった。夏の大作がそろそろ息切れという時期でもあるが驚くべき強さである。
「宣伝を担当する日活の発表によれば、9月1日、2日の2日間週末興行は、観客動員数23万6158人、興収は2億8000万円に達した。同作品は109シネマズ=UCを中心に、全国84プリントでの公開となっている。公開劇場数100館以下の公開で週末興行1位は異例のことで大きな注目を集めている」(「アニメ!アニメ!」より)
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/09/1_6.html
また1館当たりのアベレージも高いのも特徴的である。
「作品露出の盛り上がりを受けた新宿ではシネマスクエアとうきゅう(224席)から新宿ミラノ1(1046席)に急遽劇場を変更して初日を迎え、結果、午前4時頃には800人近い長蛇の列ができ、初回は満席立ち見。その後も観客の勢いは止まらず夜9時半の上映まで、なんと7回連続の満席・立ち見となった。1000席を超える大劇場での7回連続満席は極めて異例」(「映画館ブログ」より)
http://eigakan.blog6.fc2.com/blog-entry-1302.html
私が現在手がけているケータイアニメ配信サイトまるごとアニメでもエヴァの人気は断トツである。1995年のオンエアーからすでに12年。放送終了後10年以上経った作品でこれほど人気を継続している作品はほとんどないだろう。BBでの配信状況などを聞いてもやはりそうらしい。おそらくエヴァンゲリオンはテレビシリーズ単体としては史上最強のアニメコンテンツではないだろうか。
エヴァが登場した1990年代の半ばから日本のアニメ産業では社会現象となるようなメガヒットが相次いだ。『エヴァンゲリオン』(1995年)、『ポケモン』1997年、『千と千尋の神隠し』(1997年)、『もののけ姫』(2000年)。どれもブームを巻き起こす力を持った作品ばかりであり、これらの作品が現在のアニメブームの礎となっているのは間違いない。
2000年以降、これらに匹敵する作品は出ていない。にも関わらず作品が増え続けているのはこれらの作品の牽引効果によって全体的なマーケットが広がった結果であろう。最近奥さんの活躍が目立つがこれからは庵野監督の露出が増えることであろう(二人の関係は『監督不行届』で伺い知ることができる)。
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