海外におけるアニメ放映事情1
日本のアニメがどのように海外で放送されているかを知ると我々が普段何気なく見ているアニメの特性がつかめる。世界中に進出している日本製のアニメが海外で放映される場合しばしば問題となるのはその表現である。比較的表現規制の緩い映画やビデオに対し、誰でも視聴できる可能性のある放送については大概の国が日本以上に規制が厳しい。
一般的なネットワーク放送で日本のように深夜にアニメをやっている国はない(アニメ専門局を除く)。従って海外で放送されるアニメは基本的に子どもが見るものとされており日本の深夜アニメがかかることはもちろんないが、子ども向けとされている番組でも表現規制に引っかかることが多い。
例えば日本が得意とするロボットアニメなどは暴力的であり、武器の使用、破壊シーンなどに対する極めて強い拒否反応がある。また入浴やシャワーシーンが性的であると問題になったりする。
世界的に見ると日本の表現規制は「緩い」とされているが、逆にそこが子どもたちを惹きつける要因になっているのも事実だ。過去海外の子どもに熱狂的に受け入れられた日本のアニメが、暴力的であると親には不評で放送中止にまで追い込まれた例がある。
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