アニメの仕事5〜プロデューサー2
梶山寿子『ジブリマジック』(講談社/1,600円税別)
鈴木敏夫『映画道楽』(ぴあ/1,500円税別)
尾形英夫『あの旗を撃て!—『アニメージュ』血風録』(オークラ出版/1,800円税込)
畠山けんじ/久保雅一『ポケモン・ストーリー』(日経BP社/アマゾンユーズド商品)
畠山けんじ著/久保雅一企画・監修『踊るコンテンツ・ビジネスの未来』(小学館/1,800円税込)
映像のプロデュースに似た職制のひとつに雑誌の編集者が挙げられるのではないかと思う。編集方針を決め編集スタッフを配置し、テーマに沿って著者やライター、カメラマン、デザイナーを選定して行く。もちろん予算管理も重要で毎号毎の結果によって機敏なビジネス対応が要求される。
宮崎アニメのプロデューサーでありスタジオジブリの社長でもある鈴木敏夫氏は、徳間書店に入社し「アサヒ芸能」という大人向け雑誌の編集部に配置された。その後「アニメージュ」を創刊した初代編集尾形英夫氏長の下で副編集長に指名され編集実務をまかされている。
その辺りの雑誌編集の経験がジブリの映画づくりにも十分表れているが、特に広告や企業タイアップが抜群にうまいのは長年「広告」と向き合ってきたからではないかと思う。スタジオジブリを産み出した前後の徳間書店の雰囲気を知るには尾形英夫氏の『あの旗を撃て』も併せて読むとよくわかる。
鈴木氏以外で編集出身のプロデューサーを挙げるとすれば『ポケモン』のアニメを仕掛けた小学館の久保雅一氏であろう。編集者としては「コロコロコミック」など一貫して児童畑の雑誌を担当しているが、アニメのプロデューサーとしては(現在は実写作品も多く手がけている)鈴木氏と双璧をなす存在である。
久保氏の仕事については『ポケモン・ストーリー』を読むのがお勧めである。ポケモンがブレイクした課程がよくわかる。また氏のコンテンツ全体のビジネスについて考えが述べられたものとしては『踊るコンテンツ・ビジネスの未来』がある。久保氏と鈴木の対談もあり一度目を通してみるとよいだろう。
はじめまして、利藤と申します。
現在、アニメーターになって「アニメ」を作りたいと勉強している者です。
専門学校や大学に入っていません。学歴は全くないです。
絵コンテや動画や原画・デッサンなどの基礎的なものを勉強しています。
お聞きしたいのですが、いまの何か難しいアニメ業界を見て面白そうだ、死にそうなアニメーターみてなんとかしなきゃなと思う私はバカでしょうか?
あと、コンテンツビジネスのご紹介されている本、興味深いのでじっくり読んでいます。
投稿情報: 利藤 | 2007/10/15 01:54
軽率にも書き込みをしてしまったせいでご迷惑をお掛けして申し訳御座いませんでした。
投稿情報: 利藤 | 2007/10/16 19:44
気になさらないで下さい。
アニメの現場については、現場から声を上げようということでスタジオライブの芦田さんが中心になって、つい最近立ち上げ式がありました。
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/10/post_220.html
錚々たるメンバーで一定の影響力を持つようになると思います。
投稿情報: 増田 | 2007/10/16 20:15
こういった団体が上の方々が真っ先に活動を始めたと言うのはこれからはじめようという…金銭とかもない人間にとってはもの凄くありがたいことです。
あとはどうにか続けていけるように育ちたいと思います。
いきなり質問をしたにも拘らず、丁寧に対応して頂き有難う御座いました。
投稿情報: 利藤 | 2007/10/17 12:13