2007年を振り返る①〜やはりサンライズ
謹賀新年。本年もこのブログ宜しくお願いします。
アニメージュ「2007年知っておきたいアニメ事情」で最初に取り上げられているのはサンライズの躍進である。2006年の10大ニュースにも、これに対応する「『ガンダムSEED』映画化も発表に」という項目がある。2年続けて登場のサンライズ、アニメージュの本文中にも、「07年は、と言うより07年もサンライズは元気だった」とあるり、実際に大手製作会社の中では唯一といってもいいほど業績を伸ばし続けている。
確かにサンライズが手がけている作品は何かと話題の昇る機会が多い。2007年でいえば、前年から継続のヒット作『コードギアス 反逆のルルーシュ』、また10月開始の『ガンダムOO』などであるが、その他にも長期シリーズとなりつつある『ケロロ軍曹』、二シーズン目の『銀魂』、また深夜帯に移行した『結界師』、『舞-HIME』の路線を継承する美少女&メカアクション路線『アイドルマスターXENOGLSSIA』、さらに『古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー』などがった。
これらの作品を見ると、『アイドルマスターXENOGLSSIA』と深夜帯に移行した『結界師』以外は全日帯オンエアー番組である。しかし、全日帯放映作品でも恐竜キングからガンダムまで視聴者対象にかなり幅がある。これは東映やトムス、またGDH、プロダクションIGにも見られない守備範囲の広さである。
サンライズが好調である要因は、この幅広いファン層を対象とするバランスの良さにあるといってもいいだろう。ガンダムという絶対的な切り札があるとはいえ、キッズからマニアまで幅広くカバーしている。どのスタジオも大体キッズ・ファミリー向けかファン向けの作品に偏りがちであるが、サンライズにはそれが見られない。では、なぜそうであるのか、その秘密について探ってみたい。
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