ネット上のファイル交換違法化の動き⑬〜ファンサブの実態
ファンサブについては説明するまでもないであろうが、かつてはファンコミュニティを中心にビデオで限定的に流通していたものが、今ではネット上のファイル交換という形で不特定多数の人間に向かって発せられるようになった。
そして、このようなファンサブ蔓延状況の中、アメリカで何が起こってきたかというと、市場の後退である(と思われる)。アメリカを中心に起こっている海外市場の収縮にどの程度このファンサブが影響しているかデータ的な裏付けはないが、Anime News Networkに寄稿されたジャスティン・セバキス氏の「アニメ業界へ」という公開書簡を読めば事態が深刻であることが理解できる。
http://www.animenewsnetwork.com/editorial/2007-11-25#Japanese
そして、このファンサブであるが、最近の情報では日本から発信されているのものが幾つかあるらしいということがわかってきた。人物像はわからないが、バイリンガルかあるいはそれに近い、非常に語学能力が高い人間ではないかと推測されている。もちろん、ボランティアであろうが国内にいることがほぼ判明した。アニメ業界が今後どのような方策を取るかはわからないが、何かしら動きがあると思われる。
いろいろネット関連について書いてきたが、明日からは中国動漫(マンガ・アニメ)について書く予定である。
おひさしぶりです。地デジコピー解除のフリーオが再販され、猛烈に売れているようです。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080229_friio_copy_ten/
また地デジの暗号コード自体もネタバレしています。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071127_copy_once_descrambler/
もはやフリーオの輸入を差し止めたところで、地デジのコピーは有名無実化するのは避けられないように見えます。
アニメ業界の方々はこの辺の動きを精通しておられるのでしょうか。
地デジより高画質なBlue-rayの普及率があがっているのは、パッケージ販売には好影響をもたらしそうですが、やはり地デジからのソース流出は放置すべきではないように思います。
業界団体を通じて麻生氏などにコンテンツ振興の一環として、ワンセグのチャンネルをいくつかアニメ用に確保してもらうよう嘆願するなど「
動き」が必要ではないでしょうか。今の非クリエイターがクリエイターの上に立場にいる地上波体制では何も変わらないように思えます。
投稿情報: KEI | 2008/03/01 02:17
KEIさま、遅くなりましたがコメント有り難う御座います。
ご指摘のように、Blue-rayの普及率は上がるでしょうが、それに伴い現在の様なパッケージ主流のビジネスが継続するかどうか。デジタル放送になって、Blue-rayとまでは行かなくても現在のパッケージよりキレイな映像が録画できるになったらどうなるんだ、という話は確かに出ております。
そもそも、現在のHDレコーダーがパッケージにもたらしている影響すら明確ではありません。そして、アニメ業界がそのような問題に取り組んでいるかどうかと言えば、業界単位ではなく企業単位になります。それも、おそらくバンダイなど一部の企業に限られます。
ブログにも書きますが今月のアニメフェアでセミナーをやるので、もし都合が合えば来て下さい。26日か27日になります。整理券等手配します。この話、その時にでもできればと思います。
投稿情報: 増田 | 2008/03/02 08:16
Kudos! What a neat way of thiinnkg about it.
投稿情報: Derex | 2011/04/24 11:14