第7回東京国際アニメフェア⑤〜ビジネス向けセミナー・シンポジュウム〜動画革命の挑戦
アニメフェアのビジネスデーにおけるもうひとつの中国関連のシンポジュウムは「最新の日中コンテンツビジネスとコンテンツプロデューサーについて」というものであった。こちらは日中コンテンツ産業研究会という団体の主催で一部しか見られなかったが、コンテンツビジネスにおけるキーパーソンとしてのプロデューサーにスポットを当てるというものであった。
その他にも沢山セミナー・シンポジュウムがあったがほとんど見ることが出来なかった。唯一見られたのは「『動画革命』の国際連携スキームと次世代ビジネスモデル」というものであった。動画革命というのは、元コミック・ウェーブの竹内宏彰氏(シンク・エグゼクティブ・プロデューサー)が取り組んでいるプロジェクトであるが、なるほど次世代ビジネスモデルと銘打つだけあって実に多彩な仕掛を行っている。
海外のネット企業、国内のモバイル企業(キャリアかも知れないが)との提携も考えているとのこと。コミック・ウェーブの時代からそうであったが、相変わらずアイデア豊富、かつスピーディーな動きである。既存のアニメ企業では実現できないような企画を次々と打ち出していく模様なので目が離せない。
参加できなかったセミナー・シンポジュウムの中で、是非見てみたかったものが幾つかある。「アニメファンから考える北米アニメビジネスの現状」はアニメビジネスサイト「アニメ!アニメ!」の主催であったが、気になる北米ビジネス事情が聞けなかったのが残念であった。JETRO主催の「欧州アニメ・マンガ市場 最新動向と今後の課題」も見たかったが果たせなかった。
「ネットワークにおける協働的創造とアニメーションの関係 —CCの視点からー」も興味深かったが見逃してしまった。クリエィティブ・コモンズ・ジャパンの主催であるが、その種の団体の生の声を聞いたことがないからである。果たしてどのような著作権感覚を持っているのか確かめたかった。「東京オンリーピックトークショー」は『やわらか戦車』のファンワークスが主催のイベントであった。「既に色々な媒体で紹介されているが、気鋭のクリエーターが実際どのような展開を考えているのか直接聞きたかった。
以前お伝えしたが、私も3/28(金)「アニメビジネスがわかる」というセミナーを行った。テーマは「アニメ先進国日本の課題」というもので、機会があればこのブログでも紹介したいと思っている。当日は100名以上の方に見て頂いたが、最後までのご静聴に改めて感謝の意を述べておきたい。
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