中国訪問記3〜変化の兆しを見せる中国のキャラクタービジネス
日本人が引いてしまう中国のキャラクターライセンスビジネスについて、Skynet Asiaのスーパーバイザーである佐々木さんは確かにそういった側面はあるのは事実だが、徐々に正規商品も増えていると述べている。
確かにSkynet Asiaのライセンス商品はオリジナルキャラクターを含めて急増中のようであり、それらのキャラクターに対するニーズも増えているように見受けられる。佐々木さんは、まだ中国マーケットは創生期でまだ投資の段階にあり、海賊版に嫌気を覚えるてるだけでは事態は進まず、例え手間暇はかかっても正式なラインセンスを市場に投入すべきではという意見である。
少々乱暴な言い方になるかも知れないがと前置きをして佐々木さんは次のように述べた。例え一円にならなくても正式なライセンスを出すべきであると。ライセンス=金銭と思っている人間にはわからない表現であろうが、中国ではライセンスを出したからといってそれが即金銭となるかは疑わしい。ライセンス料を払われない可能性は十分あるし、増してオーバーロイヤリティ至っては商品をカウントする術がないためほとんど望めない。しかし、それでも今後の中国を考えると投資だと考えて進出すべきであると言うのだ。
佐々木さんの言うとおり、ある程度基盤を築いておかなければ市場が本格的に開けた場合後塵を拝するのは当然であろう。問題は中国の市場からいつライセンスの対価を得られるようになるかである。効率は悪くとも最初から参入するか、あるいは市場が成熟してから参入しても遅くないと考えるのか、それは各々権利者次第であろうが、今回の中国訪問を振り返るとその日は遠いようでもあり、意外と近いようでもあった。まだ混沌の段階にあるのは確かであろうが、その中にもキャラクタービジネスの胎動がはじまっている気配は確実に感じられた。
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