中国訪問記6〜浙江大学で行われた動漫産業研究所主催による産学協同セミナー
今回の訪問の大きな目的は浙江大学でのセミナーで講演であった。中国で大学といえば精華大学、北京大学という名前がすぐに上がるが、浙江大学はそれらに続くと言われている中国有数の名門校である。学部ごとに幾つかに分かれた広大なキャンパスで学ぶ学生数は夏さんによると6万名、これに社会人コースを合わせると実に10万名余りが在籍しているのだそうだ。
もともと浙江大学は理数系が強いそうだが、最近では人文関係の研究も盛んでコンテンツ関係もその対象となっているが、中心となっているのは浙江大学動漫産業研究所(Character Business Institute Zhejiamg University)で、今回のセミナーはその呼びかけで行われたものである。参加者は中国の全国から集まった動漫研究者や教育者、また実際に製作・制作事業などをおこなっている企業人たちであった。
浙江大学動漫産業研究所の主宰者は李杰教授。浙江大学のデジタルエンタテイメント産業研究センター(Digital Entertainment Industry Center)所長でありその一環として動漫産業研究所の活動があるとのこと。李杰教授の専門はメディアであり、その研究のため一年ほど日本の電通に籍を置いたこともあるそうだ。
今回のセミナーは6月28日(土)、29日(日)、30日(月)に渡り行われた。私のような海外からのゲストの講演もあるが、基本的には国内産学関係の人々の情報交換や視察が主であるので、芸術系大学のアニメ学部で教えている現場の教師やアニメ関連企業の人間から様々な情報を聞くことが出来た。
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