Vol.12〜第一部手塚治虫とマンガ〜第一章マンガ大国ニッポン
5 日本のマンガが持つパワー
世界的なベストセラーと比べても遜色のないマンガのパワー
世界最高のベストセラー本は何か。日本人はすぐに思う浮かばないかも知れないがそれは聖書である。累計3,000億部とも4,000億部とも言われておりと断トツの出版部数を誇っている。筆写という手法しかなかった時代に極めて発刊が限られていた聖書であるが、グーテンベルグが活版印刷を発明した15世紀半ばから飛躍的に部数を伸ばして行く。仮に活版印刷発明以降の550年で3,000億部が印刷されたとすれば、年間平均約5億5千万冊!という数字になるが、これは例外中の例外であろう。
このように、世界的なベストセラーの上位は聖典や辞書といった歴史的なロングセラーが占めている。それらの中で現代作品の代表として健闘しているのが『ハリー・ポッター』である。1997年に刊行された『ハリー・ポッターと賢者の石』は全世界で8,700万部、シリーズトータルでも4億部売れたとされているので歴史的ベストセラー言い得る作品であろう。
一方、これらの世界的なベストセラーに負けないのが日本のマンガである。そういったジャンルの比較対象とされないが、『ドラゴンボール』(3億部)や『ゴルゴ13』(2億部)、『ブラックジャック』(1億7,600万部)などの累積出版部数は世界のベストセラーと比べてもいさいさかも遜色のない数字である。日本のマンガには初版100万部、トータルで1億冊といったベストセラーがゴロゴロあるが、世界的に見てもいったというジャンルは希である。私たちはこういった風景を見慣れてしまっているが、冷静に考えるとこれは凄い、というよりべらぼうな現象ではないだろうか。
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投稿情報: Yuichi | 2013/01/06 22:38