昨日の東京国際アニメフェアの報告。
景気動向に左右されてか出展社などが減っているアニメフェアであったが、パブリックデー初日の昨日、会場を見たところお客さんで溢れていた。事務局発表でも前年度102.86%の動員であったとのこと。やっぱり需要は確かにあるのだと実感。あとはビジネスの組み立て方、戦略なのであろう。
13時半からアニメアワードの授賞式。一般商業部門でいえば、今年はサマー・ウォーズの一色であった。作品はもちろん、原作、脚本など個人賞もほとんど総なめ。取れなかったのは音楽と声優部門だけ。いやが上でも次回作に期待が集まる細田氏だが、次はおそらく今回の興行収入×2程度の数字は望まれるのではないか。そして、多分それは達成できるであろう。
公募部門の受賞は『TOKYOファンタジア』のG9+1であったが、これは杉並アニメーションミュージアム館長の鈴木さん(オバQ小池さん)や古川タクさんという既に名を成したアニメーターた演出家、また白組の社長などで構成されるユニットである。まあ、ある意味受賞して当然であろう。
今年の受賞作は例年から比べるとセルアニメが多かった様な気がする。まあ、CGアニメに飽きて来ているのかもしれない。その中で特に面白かったのは学生部門の『フミコの告白』であった。既にYouTubeなどで有名だが、精華大学でアニメーションを選考しているとのこと。素晴らしい。こういう才能が出て来るのが日本のアニメの層の厚さであろう。
功労賞の目玉は高畑さんであろうか。ひょっとして辞退されるのではないかという懸念も(非常に)あったが、快く受け止めて頂いたとのこと。小田部さんや奥山さん、土田さんといった東映動画時代の「戦友」が一緒に受賞するというせいからかも知れないが、間近で顔を拝見出来てうれしかった。
個人的には今年はテレビ部門とOVA部門のプレゼンターとして『エデンの東』の神山さん、『けいおん』の中山さん(TBS)、『イヴの時間』の吉浦さんに賞をお渡しする役であった。神山さんは御著書を読んだ印象から受けたそのままの真摯な方であった。中山さんは、今度QTVビデオで『けいおん』を配信するのでそのあとご挨拶。吉浦さんは、以前一度助っ人アニメーターを紹介した事があるので面識があった。7年前にアニメアワードに応募して、そしてwebで配信という今までのアニメ監督とは違ったキャリアを持った方である。
神山さんには次回是非オリジナル劇場アニメを是非期待したい。中山さんには『けいおん』新シリーズの配信宜しくお願いします(営業モード)。吉浦さんは次回作何が出て来るか楽しみである。
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