『昭和少年SF大図鑑』
堀江あき子編/09年7月/河出書房新社/1,600円(税別)
副題に「昭和20年代〜40年代僕らの未来予想図」とあるが、その当寺発刊されていた学年誌や「冒険王」「少年」、サンデー、マガジンなどの月刊誌や週刊誌のグラビアを飾ったイラストを集めたものである。
そこに描かれているので今ではレトロフューチャーであるが、考えると小松崎茂などのこうした未来図に結構影響されているのではないかと思った。高度成長期、80年代バブルを経験したせいかもしれないが、今でも思い描く未来図の下地はこれらの画から来ていると思う。
しかし、現在の日本ではほとんどこうした未来図は見られない。多分、それが描かれているのは圧倒的にハリウッド映画であろう。果たして日本の未来はどうなるのか。早くリニアモータカーが開通し欲しいものである。
『マウス・アンド・マジック(下)』
レナード・マルティン著
権堂俊司監訳/出口丈人・清水知子・須川亜紀子・土井伸彰訳
10年5月/楽工社/税別4,900円
以前紹介した本の下巻。何年頃までカバーしているのかと思っていたら1987年までであった。そのためディズニー復活以降については書かれていない。それもあって監訳者があとがきで軽くフォローしている。
まあ、値も張るが重さも相当なものである。通勤時の持ち運びには余りにも適していない(当たり前だが)。これ位大きな本だと目が遠くなったら便利などであろうが、持ち運びを考えたらやはり電子書籍が便利なのかな・・・
この上下巻を読めば、アメリカン・アニメーションの基礎歴史は卒業です。
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