『もっとわかるアニメビジネス』解説〜第一章アニメーションとビジネス3
マンガ家、アニメーター出身のスタジオ経営者
ところで、マンガ家(Cartoonist)、アニメーター出身のスタジオ経営者はどれ位いるのだろうか。初期のスタジオの経営者は大体マンガ家かアニメーター出身である。
アメリカではアニメの創始者とされるJ・スチュアート・ブラックトンをはじめ、マックス・フライシャー、ポール・テリーなど数多い。もちろん最高峰はディズニーであろうが(経営面ではお兄さんの貢献が大きいが)、日本でも個人事業に近いが北山清太郎の北山映画製作所を筆頭に、いわゆる家内制手工業的なスタジオは数多くあったであろう。そして、北山の次の世代になると日本動画研究所を設立した政岡憲三などがいるが、いずれにせよ「黒船」となる東映動画までは産業化したとは言い難いのは確かである。
一方、アメリカではディズニーを筆頭に多くのスタジオが栄えるが、次第にメジャーが注目するようになる。ワーナー、MGMなどがそうだが、そうなると経営は既にアニメーター、マンガ家出身とは行かなくなる。プロデューサーや現場出身ではないマネージメント系の人間がトップを取るようになる。
と、ここから少し脱線。しっかり構成を考えて書いているわけではないの、あちこち行くのは勘弁願いたい。
ところで、現在はどうだろうか。やはり、アニメーターなど現業出身のトップは少ない。アメリカはピクサーの社長は工学博士、ドリームワークスはプロデューサーである。日本はどうか。上から行くと、東映アニメーションの現社長はテレビ朝日の編成出身。BS朝日を立ち上げた後、東映アニメーションへ入社、専務を経て代表となる。完全のテレビ畑の人である。
以下トップ談義。
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