『もっとわかるアニメビジネス』解説〜第一章アニメーションとビジネス5
アニメスタジオのトップ〜クリエーター系
前回までは代表的なアニメ企業のトップについて語ってきた。テレビ局や出版、ゲームといった出自を持つ代表も目に付いたが、やはり多かったのは制作/プロデューサー畑の人々である。
しかし、まだ意図的に出してない企業がある。ぴえろやガイナックスである。あるいはTYOアニメーション、ビィートレイン、カラー、Ordetといったクリエイティブ畑の人間がトップである企業。
と、その前に、制作/プロデューサー畑やクリエーター畑でもない(またテレビ局、出版、ゲームではない)トップについて少し述べてみたい。
まずGDHであるが、現代表取締役副社長となっている石川氏はボストンコンサルティング、疾呼役員社長兼CEOの柄澤氏はパイオニア出身である。サテライトの佐藤社長はソフト開発企業の経理。意外と少ない。京都アニメーションの八田社長については前職は不明であるが、多分アニメ畑出身ではないと思われる(全然データがない)。
ということで、クリエイティブ系のトップであるが、筆頭は何といってもぴえろ布川社長であろう。ぴえろをこれほどのスタジオに仕立て上げた経営手腕はクリエイター(アニメーター、演出)出身としては出色ではないだろうか。トップではないが東映アニメーションの森下専務も演出畑。エイケンの毛内節夫社長はアニメーター、ガイナックス山賀社長は演出、ビィートレイン真下社長、カラー庵野代表、Ordet山本代表も演出。TYOアニメーションズ(旧ゆめ太カンパニー)山口社長、白組島村社長はアニメーターである(島村社長は東映動画新規採用第一期生)。制作/プロデューサー畑ほどではないがジャンルとしてはおそらく二番目であろう。
とまあ、アニメスタジオのトップについて述べてきたが、実際多いパターンはプロデューサーと演出、あるいはアニメーターがパートナーになっているケースである。
>京都アニメーションの八田社長については前職は不明であるが
奥様が虫プロ出身ですね。まんが版『ハルヒ』が突然連載中止になって封印された理由を追ったルポ『封印作品の憂鬱』に京アニ設立の裏話があります。
投稿情報: DFL | 2011/09/26 17:11
『封印作品の憂鬱』は読みましたが、特に旦那さんについては書かれてなかったと思います。結婚して京都に住んだというので、多分関西在住の方だったのではないかと思います。
投稿情報: 増田 | 2011/09/27 09:25
「奥様が」と書いたつもりですが。
投稿情報: DFL | 2011/09/27 19:14