第七章「アニメ企業研究 海外篇」11
黄金時代が続くか、ピクサー
さてさて、ピクサーである。来年3月にはピクサー初の実写映画『John Carter of Mars(火星のプリンセス)』が封切られる。予告編を見ると、正統的な?ファンタジー映画になっているが、果たしてピクサーとしての差別化はどうなのであろうか。
一説によると、監督のアンドリュー・スタントンがやりたいと言ったそうだが、ピクサーに取って実写は冒険である。BOX OFFICE合格点の1億ドルを突破できるか注目である(もちろん出来ると思うが)。日本では4月13日(水)公開。
そして来年度ピクサーの本命は『メリダとおそろしの森(Brave)』である。ピクサー初のフェアリーテール。アメリカは6月、日本は12月の公開となる。
中世のヨーロッパが舞台で、声優にはイギリス人がズラッと並んでいる。ピクサーらしいこだわりであるが、ピクサー初の女性主人公(実は監督の女性であったが意見が合わず降板したようだ)が赤毛であるのはディズニーアニメーションとの差別化のためか。初物づくしが凶と出るか吉とはわからないが、テーマ的にアメリカでは間違いなく評価されるであろう。
そして、2013年に控えているのが『Monsters University』。モンスターズ・インクの続編であろうが大いに期待出来そう。トイ・ストーリ3ーレベルのヒットが見込めるのではないか。この年はさらに恐竜をテーマとした作品が続き、2014年には続編ではない新作が製作されるようである。やはり、当分ピクサーの牙城は崩れそうもない。
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