2011年アニメビジネス動向回顧13
【10大ニースNo.4:変わる業界地図9〜新興勢力の台頭6】
2000年代以降に誕生した新興勢力5/2011ビジネス関連
前回まではスタジオ関連であるが、こちらは2011年のビジネス関連のトピックスである。新興勢力という観点から見るとスタジオに比べてかなり動きが少ない。ビジネスという観点で見ると、イベントや配信も入って来るであろうが、製作・制作会社を中心に考えると以下のようになるが。
【ワーナー・ブラザース アニメ製作に本格参入】
これは以前にも触れたが、元ジェネオンの川村氏が移籍したことで、ワーナーがアニメの一大拠点となりそうな気配である。既に昨年から製作委員会への参入がはじまっているが、今年は一気に数が増えそうである。古巣のジェネオンも頑張っているので両社切磋琢磨で頑張って欲しいものである。
【TIGER&BUNNYでプロダクトプレイスメント成功】
既にハリウッド映画などでは一般化しているがプロダクトプレイスメントが意外な作品で成功した。それも、商品名をモロに出すという手段で。まさか成功するとは思っても見なかっただけに(失礼!)不明を恥じるだけであるが、このような試みはコロンブスの卵に近いものがあり、とにかく最初にやって成功させたもの勝ちである。
【博報堂がアニメ広告事業に進出】
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズは神山健治氏も加えた三者でアニメを使った広告事業を行う株式会社スティーブンスティーブンを設立。Production I.Gの石井氏も取締役として参加するとのことであるが、その後の話が聞こえてこない。果たして機能しているのであろうか?
【角川がメディアファクトリー買収】
そして年末に飛び込んできたのがこの案件。大手出版社の中でほとんど唯一売上を伸ばしている角川のその推進力となっているのが積極的に推し進めているコミック、ラノベ、アニメの「三位一体トライアングル戦略」である。これによってアニメ業界・産業の地図も少なからず変化して行くであろう。
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