〈クールジャパンの評価1津堅信之その2〉
〜「日本のアニメは何がすごいのか 世界が惹かれた理由」〜
長くなったので、その2とする。
「若手たちが、わずかな可能性に活路を求めなければならない現在の厳しいアニメ業界」とあるが、現状の業界は2010年のボトムから反転し、3年連続制作分数が伸長しつつある。このまま2016年までアニメ作品が増え続けるのは確実で、人気のある制作スタジオは2016年一杯までスケジュールが詰まっているという状況である。ということは、若手たちが参入する機会は十分あるはずだ。
「才能のある若手」ということであれば納得出来る。才能のある人材に関して言えば、アニメ業界(に限らず、どの業界もそうであろうが)では常に不足しているのは確か。まあ、一生懸命やれば普通に入れる業界だと思いますが。
あと、1963年のアトムが初の「毎週一回、一話三〇分、連続放映」とありますが、これは世界初という意味なんでしょうか?自分の解釈だと、それを最初にやってフォーマット化したのはハンナ・バーベラではないかと思うのですが(『フリント・ストーン』)。
「かくして『魔法少女』たちは日本において、古くからの欧米的な観念や宗教的監修からも開放され」とありますが、我々の世代でいうとディズニーの影響があったからこそと思うのですが、如何でしょうかね。魔法といえばディズニーなので。
海外の市場ですが、分かりにくくて済みません、177億ではなく2,669億円です。177億円というのは日本が得た収入のことで、海外での推定市場売上(ユーザー売上)は2,669億円あるということです。
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