リトル・レッド〜レシピドロボウは誰だ!?
10/6に公開された『リトル・レッド〜レシピドロボウは誰だ!?』はウィンスティン・カンパニーが初めて手がけた3Dアニメである。この会社はディズニーの子会社であるミラマックスの創始者として知られるハーヴェィ・ワインスティンとボブ・ウィンスティン兄弟が設立した会社で、本作品は同社として初の全米一位を獲得した記念すべき作品である。
とはいえBOX OFFICEの総収入は51,386,611ドルでハリウッドの成功ライン1億ドルには届いていない。しかしながら、どう見ても製作費が高いとは思えないので収支はまあまあと言ったところか。
この作品はおそらく3Dアニメにおけるピクサーとドリームワークスの一連の成功に刺激されてつくられたものであろう。1995年の『トイ・ストーリー』以来のこの2社による快進撃あやかろうと思ったのではないか。
ところが同じようなことは誰でも考えるもので、本作品が上映された2005年頃からメジャー映画各社も一斉に3Dアニメに参入。特に2006年は十数作の3Dアニメ作品が公開されるというラッシュ振りであった。その結果当然1作当たりのアベレージは落ち込んだ。
そのあおりを食ったせいかウィンスティン・カンパニーの次回作『DOOGAL』(2006年)のBOX OFFICEはわずか7,417,319ドルであった。日本ではまだ数えるしかない3Dアニメであるがアメリカではすでに淘汰の時代に突入している。
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