臨時ニュース〜ドコモのiモードメニューにニコニコ動画
ネット上のファイル交換違法化の動きについては、まだ続ける予定であるが、本日入った臨時ニュースを紹介したいと思う。
これは考え方によっては結構衝撃的なことなのであるが、本日からドコモのiモードメニューからニコニコ動画モバイルに飛べるようになった。正確に言うと、ドコモのiモードメニューにある「動画/ビデオクリップ」ジャンルに入って最後までスクロールすると、「動画共有サイトはこちら」という表示があり、それをクリックするとmixiモバイルなどのSNSジャンルに飛ぶ。そして、そこにはコミュニティ/SNSなどの多くのサイトがあるだが、その次の「動画共有ジャンル」に、何とニコニコ動画モバイルもあるのだ(今のところニコニコ動画だけである)。
これは、ある意味ドコモがニコニコ動画の存在を認めたことになるが、果たしてどのような見識を以て判断したのであろうか?ニコニコ動画にアップされる映像について、著作権侵害の可能性がなくなったためであろうか?著作権侵害幇助とはならないと言い切れるのであろうか?
iメニューの掲載基準に下記のような項目がある。
■コンテンツは、社会倫理に沿うもので、関係法規に反するものであってはなりません
<掲載できないコンテンツの具体例>
・犯罪その他の法令違反行為を推奨、肯定、もしくは助長する恐れのあるもの
・わいせつ物、児童ポルノの売買等を行うもの、売春、児童売春を助長するもの
などと並んで、
・特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権、肖像権その他の他人の権利を侵害する商品等の売買等を行うもの
(直接売買はしてないが、それによって収入を得ているのは確かである)
・氏名、肖像、商標、著作物などを権利者の承諾を得ることなく無断で使用したもの
という項目がある。
そして、「コンテンツに関する基本方針」として、
「コンテンツがiモードメニューに掲載されている限り、iモードメニューサイト倫理綱領およびコンテンツ掲載基準を満たさなければなりません」とあるが、果たしてその通りなのであろうか?
〈iモード掲載基準〉
http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/standard/index.html
角川がYouTubeと提携したケースでは、違法アップ排除に対する検証が十分なされ、かつ事前に報道があったので説得力があった。しかし、今回の場合、事前の検証もない(あったかも知れないが)抜き打ち的な掲載(提携?)にしか見えない。
ニコニコ動画における著作権侵害の疑義は根強い。しかもそのサイト掲載を、よりによって遵法的にライセンスを獲得している事業者と同じジャンルでやるというのも考え方によっては噴飯ものである。
ドコモがメニューにニコニコ動画を載せるのは何故か?ドコモの見解を是非聞きたいものである。
コメント