杉並事業仕分その2
そして、今年の夏の総選挙。元々国政にいた前区長であるから衆参選挙に打って出てもおかしくはないと思ったが、個人的には来年の都知事選に出るのではと思っていた。杉並区で打ち上げた「住民税無税」構想を都レベルで実現し、その後国政レベル立ち上げてくれれば、かの松下翁の「無税国家」になるのではと密かに期待していたのであるが。
ということで、杉並区長戦が行われた次第であるが投票の結果、選ばれたのは都議会議長を務めた現田中良区長であった。杉並ネイティブではないので知らなかったが対抗馬となった千葉候補は妻だったとのこと(選挙のあとで杉並生まれの知り合いから教えて貰いました)。田中区長は山田区政の全面否定、千葉候補は山田区政の継続という何だか骨肉めいた争いだったらしい。
当選した田中区長であるがしばらく沈黙が続いていた(ように見えた)。山田前区長のパフォーマンスに慣れていたせいもあるが区報に挨拶もなく、何を考えているのかと思ったらいきなりの事業仕分けであった。公約が山田区政の見直しであったとのことで当然かと思うが、今のところ目玉施策が前区長の否定しかないのは長らく野党であった民主党のDNAのなせる技か(区長自身は何をしたいのであろうか?)
驚いたのは「住民税無税」を見直し発言。山田前区長が就任した1999年に900億円あった区の借金(区債)は5分の1になり(平成23年で完済予定)、貯金は20億から219億になった。実現可能なこの施策を見直すとは一体どういう事か!(完全に杉並区民モード)。責任者出て来い!と言いたい気持ちである(区民税がなくなるのが老後の楽しみだったのに・・・)。
つい興奮してしまったが、その後発表された事業仕分けにアニメが入っていたという次第である。山田区政の全面否定がウリなので当然のことであろうが、次回その仕分け現場のレポートを写真入りでお伝えする。