アニメによる街おこしが一般的になった年
2013年アニメビジネス関連ニューズの第4位は〈街おこし〉である。これも、ある種クールジャパンの国内版とも言えるであろうが、こちらに関しては主体となる地方自治体もコンテンツサイド側もかなり真剣に取り組む姿勢が見られるようになった。
成功例がそれなりの出てきたことが自治体とコンテンツサイドのやる気を促したのは間違いないであろうが、最近は『ガッチャマン クラウズ』のように製作サイドからの積極的な呼びかけも見られるようになった。
2013年目についたアニメと街おこしでは、『あの花』の秩父や秩父鉄道、『ガールズ&パンツァー』の大洗町などであるが、数から言えば立川が圧倒的であった。
立川は「アニメに愛される街」ということで、『とある魔術の禁書目録』劇場版、『聖☆お兄さん』、『ガッチャマン クラウズ』など複数の作品との連携がなされた。このように、2013年はアニメによる街おこしに対する注目度が一挙に高まった年であった。
まだまだ伝統文化にはならないアニメ
第5位はテレビアニメ50周年であろうか。正確には30分シリーズものということになるが、こちらは産業的に大きな意味を持つものの、それほど話題にはならなかったように思える。雑誌やテレビ番組等でもっと特集などが組まれると思っていたのだが。まあ、昔のことより今のことの方が興味深いということであり、アニメが伝統文化に仲間入りするのはまだまだ先ということなのであろう。
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