〈アニメパートナーズ・ビジネスフォーラム(ABPF)第3期報告〉
〜オープニング「日本の海外戦略とアニメ」クールジャパン戦略シンポジュウム〜
・開催日時:2014年1月15日 16時00分~18時30分
・登壇者:
経済産業省メディアコンテンツ課課長:佐合達矢
株式会社アニプレックス代表取締役:夏目公一朗
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授:中村伊知哉
司会:ヒューマンメディア代表取締役社長小野打恵
ABPFオープニングのテーマはクールジャパン。まず、経済産業省メディアコンテンツ佐合氏より、クールジャパン事業についての概要説明。「J-LOP事業」「クールジャパン機構」「海賊版対策」「コフェスタの開催」「コフェスタアンバサダー」「アジアトレンドマップ」といった事業についての解説があった。
次はアニプレックスの夏目氏。海外との取引について、歴史的経緯を踏まえて具体的な解説があった。例えば、BD(ブルーレイ)のリージョンコードは日米とアジアで同じなため、 アジアから安いBDが日本に逆流しないように許諾していないなど、専門家ならではの指摘があった。
慶應義塾大学大学院の中村教授からは、なぜ日本のポップカルチャーが海外に浸透したかについて、「多様性」「大人と子供の文化の境界の曖昧さ」「参加型」「技術力と表現力」といったキーワードを軸に適格な解説がなされた。
その三者による活発な討議が行われ、クールジャパンの方向性について、様々な角度からの検討がなされた。アニメの海外戦略については緒に就いたばかりなので、今後も引き続き議論が必要であろう。